現代教養文庫<br> 推定殺人

  • ポイントキャンペーン

現代教養文庫
推定殺人

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 359p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784390130271
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

1874年、人命よりも名誉が重んじられていたヴィクトリア朝のロンドン。友人である二人のアフリカ探検家の名誉を汚そうとしていた隊付画家が、講演会の壇上で床に崩れ落ちた。探検に同行したわたしは彼の講演を阻止しようとしてはいたが、いったい誰が?友人の妻たち―一人は勇敢で有能、もう一人は若く美しい―、古くからの知人、それとも若い夫人に熱を上げていた若者か?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

本木英朗

27
再読。舞台は19世紀末のロンドン。語り手のピーターは、常に名誉と友情を重んじる絵に描いたようなジェントルマンであり、彼の目を通して当時の華麗な英国上流社会の習慣・風俗、その陰にある偽善と頽廃、すべてが鮮やかに描かれる。二人のヒロインの一方は勇敢で自立的・活動的なタイプ。もう一方はお淑やかで健気な性格。両者と、さらに彼らの夫(つまりはピーターの友人)との葛藤に迷いつつ、自らの信じる正義を貫こうとするピーターの心理がストイックで、ハードボイルドめいた雰囲気を漂わせる。が、事件発生後の展開はド直球の本格となる。2017/05/24

星落秋風五丈原

18
負傷して引退したアフリカ探検家が主人公 スタンリーやリビングストンが活躍した時代 舞台はロンドン 大勢の前での毒殺トリックは単純でも直情型ジョンブル紳士の主人公には手に余るようだ。1992/04/18

guriko

1
著者初読。「現代教養文庫」のミステリ・ボックスには当たり外れがあるけど、これは大当たり。序盤はなかなか事件が起こらず、ジェーン・オースティンみたいなのらりくらりでミステリか?と不安になるが、終盤畳みかけるような怒涛の展開。余韻もいい。「それにそのどけちぶりときたら。リンゴの皮をとっておいてクリスマスにかわいそうな未亡人にあげるんじゃないかな」2025/03/04

kanamori

0
☆☆☆2013/10/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/291979
  • ご注意事項

最近チェックした商品