内容説明
毎年8月1日から3日間修道院の盛大な祭りが行われ各地から商人がやってきて町はにぎわう。しかし今年は収益をめぐって修道院と町民の間でいざこざがあり、祭りの当日、ブリストルからやってきた商人が死体で発見された。町長の息子が逮捕されるが、第二の殺人が起こる。修道院にとって宗教的にも経済的にも重要な祭りでの事件に、新修道院長はカドフェルに捜査をまかせる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
geshi
25
新キャラのラドルファス院長が厳格な法治主義で町民とのいざこざが起こるものの、良識ある人として綺麗にまとめた着地のよさに軍配を上げたい。一筋縄ではいかない殺人事件に加え、恒例のロマンス要素でヒロインはどっちを選ぶんだとやきもきさせる感情の盛り上げ。一方で前々作の戦争からの流れを汲んだ歴史ミステリとしてもしっかりしている。真犯人についてはかなり強引な推理と勢いで行っちゃってるが、ラストのヒロインのピンチと駆けつけるヒーローのサスペンスでワクワクして読まされちゃう。2022/06/28
鐵太郎
17
1139年7月30日、聖ペテロ祭前夜祭の前の日から。修道院の行事であると共にシュルーズベリの町にとってお祭りであるこのイベントの中で、町の顔役と対立していた商人の一人が殺されます。初めて正式に修道院長より依頼されて捜査に当たるカドフェル。新任のシュルーズベリ大修道院長ラドルファスの常識をわきまえた厳格さが話を上手く締めてくれます。2005/03/01
ホレイシア
3
シリーズの中で好きな本。ラドルファス院長がカッコいい♪2008/01/30
チルネコ
2
カドフェル四冊目でますますカドフェルやらヒュー・ベリンガーなどのキャラ相関図が彩りに満ちてきた。ミステリももちろん12世紀のイングランドならではな演出だが、ロマンスや歴史的背景も魅力的すぎるほど魅力。さぁさぁ準備満タンといった感じでこれからどう進んでゆくのか楽しみでならない^^2010/01/11
(ま)
1
八方丸く収まって 収まらないのは王権争い・・・2020/06/23