内容説明
“恐怖”とは、理解し難いもの、目に見えないものなどに対する無意識のうちに働く自己防衛だといわれる。恐怖という生理を呼び起こすものを“驚異”とすれば、そのストレートな表現がホラーともなり、ファンタジーに昇華されればSFとして描かれることもある。ヒッチコックが確立した、現代の恐怖、ミステリーやサスペンスというカテゴリーは、そのきっかけが身近に存在することからくる、逃れることのできない戦慄として作品化された。本書ではその系譜を、世紀末現象を色濃く反映する最新の映画まで収録。
目次
海外ミステリー&サスペンス館(海外ミステリー映画史;M;バルカン超特急;レベッカ;海外特派員;白い恐怖)
監督たちの館(アラン・J・パクラ;アルフレッド・ヒッチコック;アンリ・ジョルジュ・クルーゾー ほか)
日本ミステリー&サスペンス館(日本ミステリー映画史;黒の試走車;天国と地獄;飢餓海峡 ほか)