内容説明
古い神話の時代、人類の歴史がまだ浅かったころ―ケルトの神々や英雄、妖精や魔ものは、みな人間と同じ宇宙に住んでいた。英雄たちは、超自然的力をあやつる魔術師だ。スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治の日本神話を思わせる竜退治の民話もあり、魔法と魔術の幻想空間が行間に展開する。『ケルト妖精民話集』『ケルト幻想民話集』につづく「ケルト民話シリーズ」の3冊目。
目次
トゥレンの子たちの運命
ナナカマドの妖精宮
ギーラ・ダッカーと彼の馬の追跡
ケルト海竜物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のれん
10
デダナーン神族やフィン伝説といった神話が民話に落とし込まれており、人間や妖精として小さくなった神々英雄の戦い。詩を挟んでテンポよく描かれつつ、ギリシャや北欧などの現実の勢力や中世の法律が民話の世界設定で上手く機能している。 最後の「ケルト海竜物語」は本書でも一番民話色が高く、寓話性も高いのだが、主役が全員ブラックすぎる。 「それはおれのものだ。おまえはしね」という台詞を主役が何度も言う死屍累々のファンタジー。様々な話をつなぎ合わせてこんなストレートな話を創るとは。 民話の本家はやはり残酷かつ面白い。2020/03/31
トイ
1
ダーマットの伝説がとくに多く書かれていて面白かった。フィンの全盛期。2013/05/19
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