内容説明
真率な言動で貫きとおした三十年近い役人生活を自ら語る半生記。
目次
わんぱく小僧出現
豆巡中学生
皆勤賞の白線帽
“優”取り作戦
風流兵隊
“ひら”事務官
初代の労組委員長
紙も綿も統制撤廃
悠々たり仙台通産局
切羽に突入す
型破り人事
競輪から鉄鋼・機械までの重工業局
特振法精神は死なず
特許庁長官時代
“佐橋大臣・三木次官”
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
灰原☆
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元通算事務次官、佐橋滋さんの自伝。自伝なので様々な意見もあるようだが、要は、例え『異色』と言われようが、自分が心に決めた信念のもとに仕事に取り組めば、自ずと結果と良い仲間のバックアップもついてくるのだと前向きに捉えてさせてくれた本。2012/04/27
まりこ
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『官僚たちの夏』のモデルという事で読んだ。引退した男の自分史。仕事内容などは途中よく分からなかったが、人間というものに非常に興味をもっているという事での話は面白かった。『主眼は人物そのものにあるので、学校の成績は一応のアクセサリーにすぎない。りっぱなアクセサリーを持っているからといって人間がりっぱになるわけのものではない』。仕事をしてお礼を言われるのは嫌いで「よくやりましたね」といってもらえる方が嬉しい。エネルギッシュで強烈な人。2013/05/13
ウケケン
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自分が行った仕事で相手から感謝されるのは嬉しくない。自分がすべきことをしたのであって、相手のためにしたのではない。感謝されたら、いかにも相手のためにしたように感じる。という言葉が印象的。2012/05/24
sakohiroshi
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どうしても「官僚たちの夏」がオーバーラップします。いずれにしても、型破りじゃったことは事実なんでしょう。随所に古き良き時代をひきずっている感は否めませんが、人事に対する考え方など、今でも傾聴に値する部分はあると思います。2011/06/22