内容説明
本書は、ひとりの少女の半生を通して語られる、「吉原」の移り変わりの詳細をきわめた記録である。徳川時代、官許の場所として発祥した吉原の女たちは、戦中には軍の徴発を、戦後は占領軍対策にあてられた。そこに集まる女たちは、家の貧困や失業をその身一つにひき受けた娘たちだった。長じて松葉屋の女将となる少女の目は、こうした娘たちや廓で働く人びととの交流を暖かいまなざしで写しとる。
目次
プロローグ 吉原の灯が消えた日
1章 吉原遊廓
2章 私が松葉屋に来たころ
3章 戦時下に生きた吉原の女たち
4 民主主義の時代と吉原
5章 新しい時代に向かって
エピローグ 吉原はどこへ
感想・レビュー
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- 和書
- 長沢芦雪 - 奇は新なり




