現代教養文庫<br> 狼煙(のろし)を見よ―東アジア反日武装戦線“狼”部隊

現代教養文庫
狼煙(のろし)を見よ―東アジア反日武装戦線“狼”部隊

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  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784390114622
  • NDC分類 916
  • Cコード C0193

目次

第1章 死の機会を逸して
第2章 釧路・大阪・東京
第3章 狼の誕生
第4章 都内非常事態宣言
第5章 虹作戦
第6章 死刑宣告

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もえたく

23
1月末、連続企業爆破で49年間逃亡していた「東アジア反日武装戦線“さそり“」のメンバー桐島聡を名乗る男が現れ、長期間にわたる逃亡生活を明かさぬまま病死という報道がなされたので、30年ぶりに再読。獄中の“狼“のメンバー大道寺将司が、著者の『豆腐屋の四季』に感銘を受け、手紙を出した事から始まった交流から浮かび上がってきた三菱重工業本社爆破事件の背景とは。あまり語られていない歴史の闇。佐高信監修のベストノンフィクションに外れなし。2024/02/04

のり

12
三菱重工爆破事件を起こした東アジア反日武装戦線「狼」を追ったルポ。当時を知らない私からしたら全共闘など本当に日本にもこんな時代があったのかと信じられない思い。狼たちは何故あのような事件を起こしたのか、夢中になって読んだ。終盤の筆者からの問いかけは本当に心に刺さった。2024/02/16

Ikuto Nagura

7
東アジア反日武装戦線の闘争から大道寺将司らが「戦後の政治犯の死刑第一号」となる判決確定までを描く名ノンフィクション。松下氏の現代社会を捉える視線の厳しさと、日陰者への優しさ。「何もしない者は、それだけ間違いも起こさぬものです。そして多くの者は、不正に気付いても気付かぬふりをして、何も事を起こそうとせぬものです。東アジア反日武装戦線の彼等は、いわば“時代の背負う苦しみ”を一身に引き受けて事を起こしたのであり、それゆえに多数の命を死傷せしめるというとりかえしのつかぬ間違いを起こしてしまったということです」2014/09/26

具志堅

1
桐島聡の出現により、当時の若者の考えを知るために図書館本。真に理解するには程遠いが、爆弾犯という言葉からは連想出来ないような意思と苦悩が少し伝わってきた。2024/02/29

champclair´69

1
70年代前半に連続企業爆破事件で社会を震撼させた「東アジア反日武装戦線・狼」とそのリーダーである大道寺将司を中心に描いたノンフィクション作品である。本作を読むと、彼らが犯行に及んだ当時の社会背景や義憤ともいうべき動機は理解できる。しかしどれ程正義があろうとも、暴力による主張は絶対に支持されない。三菱重工事件では多くの犠牲者を出してしまった事実に彼らも激しく動揺し懊悩するが、犠牲者をも「日帝を支える者」と規定した犯行声明を出したため、冷酷で独善的な殺人集団という印象が決定づけられた。このズレが悲劇的である。2023/05/23

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