現代教養文庫<br> 政変

現代教養文庫
政変

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  • サイズ 文庫判/ページ数 331p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784390114592
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0193

内容説明

野党議員をも巻きこむ首相の座をめぐる争奪戦のドキュメンタリー。

目次

椎名裁定前夜
保革連合に動く
動乱の幕あけ
「角福戦争」の再燃
揺らぐ田中政権
「幕引き」始まる
改造から退陣へ
若手集団の集燥
大詰めの攻防
急転回の「12.1」
三木誕生の秘密
補っておきたいこと

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

8
1974年、田中内閣の動揺から、大平・福田という大物を抑えてダークホースの三木が首相の座を手にするまでの展開を追った一冊。派閥の力学の機微と腹の探り合いは高度な心理戦を読むようです(なお国民は置き去り)。ドキュメンタリータッチでの叙述は読む分には面白いのですが、密会場面までまるでその場で見てきたかのように書かれると、どこか小説のような感じもします。86年刊だけに、登場人物は読者周知を前提として書かれていますが、私にとっては生まれる前の出来事で、名前と人物像がうまく像を結ばないもどかしさもありました。2018/06/09

スズキパル

0
田中政権の末期から三木武夫の総裁選出までの自民党派閥抗争劇。当時は田中派の支援を頼みに公選による総裁選出を強硬に主張する大平派と、大角連合に敵意を燃やす福田派の対立が深刻化する一方、三木派は野党から保革連合構想を持ちかけられるなど、自民党そのものが崩壊の危機にあった。長老による暫定政権構想等を経て、椎名副総裁の裁定が、総裁選出を巡る混迷に一応の終止符を打つ。個性的なキャラクターと交錯する各派の思惑、そして絶妙な”調整者”。国民不在の密室政治に最高の人間ドラマを感じさせられた。2017/07/25

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