内容説明
ヨーロッパの先住民とされるケルト。その民族の間に口承で伝わる民話を絵入りで紹介。
目次
英雄のおもかげ
かたりべ達の競演
悲しみの始まり・悲しみの終わり
ダーマットとグラーニアの運命
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
20
#日本怪奇幻想読者クラブ アイルランド随一の英雄フィンなど英雄美女盛り沢山の民話集。フィンは大王コーマック・マック・アート配下の騎士にして、並びなき英雄。そのフィンが若き日に巨人のペットになったり、対決したり。また老いて後は若い妻を娶ろうとして自分の家来に取られちゃって執念深く追い回したり。本当に多彩な人物です。その他傾国の美女ディアドラの悲話や、どんどんつながる奇妙な話など英雄や王様の人間臭さが愉しい民話集です。2020/02/27
nrm
3
しょっぱなから、「ケルト二大英雄がそれでいいの?!(大笑)」という感じで楽しく読めた。切ない話、やるせない話もあるけど、『ダーマットの悲劇』は心底、ダーマットに同情する。グラニアがもうちょっと賢い女だったら、少なくとも最期は変わってたんじゃないか。それが女のどうしようもないところであり、男のどうしようもないところなのかもしれないが。2012/05/03
みみみ
2
なかなかの長さの短編(民話でいうと中編ぐらいだと思う)がいくつか収録されている。どれも荒唐無稽で、ギリシア神話のような躍動感はないものの、荒削りなケルトの民話の良さがでている。また読みたいかというとそうではないというあたり、私はケルト民話に対する愛情が足りないのかなとも思う。2013/03/11
トイ
1
この物語におけるフィンの人望の無さが物凄い。フィンvsクフーリンに至ってはもうシュールすぎて笑いが出る。どの神話もそうだが、なぜ英雄はこういう変な話をつけられてしまうのだろうか。2013/05/20
くまもちペタお
0
かっこよくはありませんでした。2019/08/09