内容説明
「サンチョ、見えるか、あの途方もない巨人の群れが?拙者は奴らと一戦し、息の根をとめてやりたい。」「殿、ご冗談を。あそこに見えますのは巨人ではなく風車です。」われらの英雄の耳には、この従者の声は聞こえなかった。盾で身を守り、槍をしっかり小脇にかかえ、一路、風車に突進。…狂気と正気、妄想と現実のあいだにもてあそばれる〈ドン・キホーテ〉はわれわれの近くにもいるのでは?本書は、フランスの画家ギュスターヴ・ドレによる120枚の挿絵に場面の説明を付し、絵物語風に編んだもの。詩情豊かな絵がセルバンテスの名作にもうひとつの命をあたえている。



