内容説明
容姿に恵まれ、博識で、弁説さわやか、筆が立ち、大胆で、精力的で抜け目がなく、人に好かれる頑張り屋、カサノヴァに呈された十指に余る肩書きのなかで、“色事師”ほど彼の面目躍如たるものはない。「彼は手が早く、すべての女性を自分のベッドにいざなうのは、彼の一種の病である」と編者ジル・ペローが書いている通り、修道士、修道女までも恋を楽しんでいた18世紀ヴェネチアにあって、水を得た魚のごとくに、大活躍―これは自ら記した膨大な『回想録』より青春時代の抄訳である。
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- ひまちゃんと天国の面接