感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あさみそわーい。
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そもそも黄表紙とは、簡単に言ってしまえば漫画の原型です。すべてのページに絵があります。上下に文字が書かれてあり登場人物のセリフと地の文に別れています。とても読み易いです。ページ数もさほどありません。ジャンルも豊富で、桃太郎の続編を書いたもの、創作、そのほかにも敵討ちetc…など様々なものがあります。黄表紙を読むにあたっては絵に注目しても別のおもしろさがある作品もちらほらと。また、謡曲のパロディや当時の流行語を取り入れた一節もありとてもおもしろいです
uburoi
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山東京伝の作品を読めたことがうれしい。「御存商売物」北尾政演が京伝のことだ。青本とか赤本を擬人化する。荒唐無稽というかなんちゅう発想なんだろか。これ京伝が専売特許でなくて黄表紙によくある手だそうだ。しかし、一番おもしろかったのは恋川春町の「桃太郎後日噺」これはいまでも相当通じるナンセンスだ。2014/07/27
山がち
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『金々先生栄花夢』をはじめ、面白い作品がいっぱいである。『無益委記』はシュールと言っていいほど、現実を反転させたりしている。正月と盆が一緒に来るようなものは、ある意味では誰もがちょっと考えてみそうなものもあったりするが、いざ実際にされたものを読むと実に面白い。絵を見ても話を読んでも相当驚かされるという手では、この作品が一番ではないだろうか。『一流万金談』もかなり好きな話だが、一万両が簡単に飛んで乞食に陥るも、最後には種明かしがされるのは、あたかも現在のドッキリのようにも見える。乞食の絵が何とも面白かった。2013/11/03
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