出版社内容情報
篠 輝久[シノ テルヒサ]
著・文・その他
内容説明
1940年の夏、在リトアニア日本領事館の周囲は、おおぜいのユダヤ人難民にうめつくされた。自由と安全をもとめて、ビザ発給を請う難民たち。そのとき、領事代理であった杉原がくだした決断とは―。第二次世界大戦中、多くのユダヤ人の命を救った日本人外交官、杉原千畝。その勇気と人間愛を、助けられた人びとの証言や資料をまじえて描く。小・中学校の道徳教科書などでも紹介されている杉原千畝の行動と人生に迫る。
目次
1 一九四〇年の夏
2 カウナスへの道
3 決断
4 旅立ち
5 苦難の日び
6 再会のとき
7 会議
8 黄金のエルサレム
9 約束の国
著者等紹介
篠輝久[シノテルヒサ]
一級土木施工管理技士・監理技術者。定年退職後、著作・講演活動に入る。教科書の執筆ほか。国際学会での発表、教育機関での講演など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
『杉浦千畝物語』 https://bookmeter.com/books/271574 『杉原千畝と命のビザ―自由への道』 https://bookmeter.com/books/9798949 を小学校で高学年に紹介してきたが、こちらも読み応えあり千畝の苦悩する描写に息をのむ。幸子夫人の語りだからだろうか?自分が子どもの頃、杉浦千畝という人には触れたことがなかった。発行したビザは約1600、子どもには発行してないので、救ったユダヤ人は約6500人とも言われている。2021/09/27
ひろ
0
ホロコーストへの関心から手に取った本。 ユダヤ人迫害の歴史はまだまだ勉強不足だが、そのような時代に人権を守るために日本人が動き、政府からの要請よりも信念を貫き、避難民を保護(ビザ発行)した姿は素晴らしいと思いました。2021/07/25