出版社内容情報
山本 四郎[ヤマモト シロウ]
著・文・その他
内容説明
二〇世紀初頭は、まさに激動の時代であった。政友会結成、日露戦争―第一次世大戦、社会運動の勃興、民衆運動の頻発―と、社会は揺れ動いた。この時代、藩閥とそれに連なる官僚が幅をきかせていた時代にあって、原敬の政治家としてのよみは深く、策は周密、実行は果断であった。かれは、力で藩閥官僚政治を政党政治へ転換させた。かれこそは、この時代の政治舞台の脚本家であり、演出家であり、晩年はその主役であった。本書は、著者が新しく発見した事実を盛り込み、時代の流れに即して、政治家原敬を浮き彫りにさせることに成功した。
目次
序 日本近代政治史と原敬
1 賊軍の汚名のなかから(青春遍歴;官界一五年)
2 政界の舞台まわし(“油断のならぬ人物”;桂園時代の立役者;憲政擁護運動の嵐のなかで)
3 平民宰相(在野の総裁時代;平民宰相)
著者等紹介
山本四郎[ヤマモトシロウ]
1920年(大正9)年、京都府に生まれる。京都大学卒。旧制大学院に学ぶ。奈良大学教授、京都女子大学教授、神戸女子大学教授を歴任。日本近代政治史・蘭学史専攻。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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