感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryosuke Kojika
6
問い直すには事実確認から始まる。色々と思想が影響して語られがちなこの戦争を直視したい。それも、当時の一般の人々の目線から。被害者意識は市民の犠牲から共有されやすいが(敵国の攻撃にとどまらず、支配者階級によるものも含む)、加害者意識は海の向こうのできごとで、さらに当事者が市民ではない点から見えにくくなっているような気がする。綺麗な戦争はないな。そして、一方的な被害も、一方的な加害もない。ただ、戦争は多くの人が死ぬということ。そして、起きてよい戦争もない。でも起きているという現実。仕方がないとは思いたくない。2023/05/31