Century Books 人と思想 198<br> 谷崎潤一郎

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Century Books 人と思想 198
谷崎潤一郎

  • 板東 洋介【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 清水書院(2020/08発売)
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  • サイズ B40判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784389421984
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C1310

出版社内容情報



板東洋介[バンドウヨウスケ]
著・文・その他

内容説明

『春琴抄』や『細雪』など、日本の古典の記憶に裏打ちされた豊潤な美の世界を描き続けた谷崎潤一郎(一八八六~一九六五年)は、当時“無思想”の作家と評された。日本の近代文学が青年たちの「いかに生きるべきか」という問いを軸に展開する中、谷崎は終始女性の美のみにこだわっていたからである。しかし谷崎は日本思想史の中できわめて重要な位置を占めている。『源氏物語』の影響下にあるその作品には、本居宣長の「もののあはれ」の感性の哲学が流れこんでおり、また一高・帝大時代の盟友であった和辻哲郎の倫理学と谷崎作品とは軌を一にしつつ、ある地点で決定的に岐れる。さらにその作品に顕著な母性崇拝は、折口信夫が説いた「妣が国」への憧憬とも源を同じくしている。谷崎の「思想」とは、個性や道徳よりも一人の女性の蹠(あしのうら)にこそ至上の価値を見出すようなエロスの哲学である。本書は宣長・和辻・折口を補助線として、谷崎の「哲学」を浮き彫りにする。

目次

第1章 出生と「少年」のころ
第2章 「煩悶」なき青春とニーチェからの出発
第3章 「悪」の形而上学・人間学と母の死
第4章 日本回帰と円熟
第5章 戦火の中のみやび
第6章 夢の円寂する時

著者等紹介

板東洋介[バンドウヨウスケ]
1984年、兵庫県に生まれる。2007年、東京大学文学部(哲学専修課程)卒業。現在、皇學館大学文学部准教授。著書『徂徠学派から国学へ 表現する人間』(ぺりかん社、第41回サントリー学芸賞)。論文「和歌・物語の倫理的意義について―本居宣長の「もののあはれ」論を手がかりに」(『倫理学年報』59集、日本倫理学会和辻賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

小谷野敦

3
まあ、谷崎の伝記に著者の専門たる倫理学、和辻哲郎、本居宣長的解釈をつけたもので、特に新味はない。口絵の写真が「昭和33年」とあるのは何の勘違いか、これは1930年ころの写真である。あと「源氏物語」については、谷崎は紫式部をバカにしていたということが伊吹和子の「われよりほかに」に書いてあって、谷崎における女性作家蔑視(および和辻)ということをこの人は見落としているか。また文章が妙に老人じみている。2024/03/28

んぬ

0
谷崎潤一郎の全人生にわたってその思想、哲学を解説した本。和辻哲郎との対照性を押し出した序盤の解説がかなり面白かった。何かの哲学に傾倒していた、というよりはじめから完成された思考(嗜好)が谷崎にはあって、それを自身が理解するために、あるいは作品に昇華されるためにかいつまんで哲学を使っていた、という印象。何より刺青から晩年の作品まで同じようなモチーフが繰り返し変奏されていき深まっていく様を理路整然と解説されると、ぶれないなァと感動すらする。著者の文章は読みやすく格調高い感じでもあるのがよかった。2022/04/16

8

0
世代的にも、「老い」を描いた稀有の作家であるという評価は納得。たしかに日本の純文学は青年的な作品ばかりだつた。 なるほど、「老い」を描けていない日本の作家は、自死を選びがちかも。2021/04/17

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