出版社内容情報
川島 貞雄[カワシマ サダオ]
著・文・その他
目次
1 活動の背景(ペトロの世界;イエスの弟子となるまで)
2 イエスに従う(ガリラヤからエルサレムへ;エルサレムからローマへ;殉教者として)
補遺 新約聖書諸文書のペトロ像
著者等紹介
川島貞雄[カワシマサダオ]
1934(昭和9)年東京に生まれる。青山学院大学大学院博士課程単位取得退学、ユニオン神学校大学院(ニューヨーク)修士課程修了、エアランゲン大学(ドイツ)にてDr.theol.(神学博士)学位取得。青山学院大学専任講師、日本聖書神学校教授、東洋英和女学院大学教授、日本基督教団青戸教会牧師を経て、同教団隠退教師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青柳
2
序盤はイエス・キリストの生きた時代の環境の説明などに紙面が割かれており、他の概説書などで初期キリスト教の伝道活動に親しみのある方は本書を流し読み出来る箇所があるように感じました。本書の中盤から肝心のペトロについての記述が始まるのですが、それは各新約聖書諸文書から導かれるペトロを客観的に評価していくといった感じで説明が続いていきます。ペトロの生い立ちや人生、人となりも説明されるのですが、各福音書や手紙などの文書にペトロの記述に違いがあり、本書はそれらの諸文書からおおよそのペトロ像を浮かび上がらせてゆきます。2023/09/28