出版社内容情報
山形 和美[ヤマガタ カズミ]
著・文・その他
目次
1 チェスタトンの生涯(家族;学生時代;人生への船出;“GKCとは誰のことか”;ブラウン神父登場;病気そして旅;ローマへの道―カトリックへの改宗;改宗後、そして死)
2 チェスタトンの作品と思想(『色とりどりの国』;正統と異端―『異端者の群れ』、『正統思想』;永遠へのヴィジョン―『アッシージの聖フランチェスコ』、『聖トマス=アクィナス』、『人間と永遠』;ブラウン神父の叡知―『ブラウン神父探偵物語』;小説のパターン―『ノッティングヒルのナポレオン』、『木曜の男』、『球と十字架』;詩的形象;伝記的肖像―『ブラウニング伝』、『ディケンズ伝』、『チョーサー伝』、『ショー伝』)
3 チェスタトンの受容
著者等紹介
山形和美[ヤマガタカズミ]
1934年生まれ。東京教育大学大学院修了。文学博士。筑波大学名誉教授。筑波大学、恵泉女学園大学、聖学院大学大学院等の教授を経て現在に至る。2013年瑞宝中綬章受勲。日本C・S・ルイス協会、日本グレアム・グリーン協会会長。訳書=ハンデルマン『誰がモーセを殺したか』(第25回日本翻訳文化賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あくび虫
1
一体どんな育ち方をしたらあんな本を書くのかと興味深く読んだのですが、意外と普通の人間だなと。無邪気な人で、善良なる楽観主義者…というような描写には少し不思議な気持ちに。整然としてブレない超人的な精神力は、印象そのままでした。――巨大とはよく聞くけれど、実際の写真を見ると本当に巨体でなかなか衝撃的です。2021/07/22
ラム
0
生涯、作品と思想、チェスタトン受容史・研究史の3章からなる ジャーナリストとしての発想と職能が多彩さの根底にあるとして論を進める 少年期から青年期にかけての暗黒 悪魔崇拝 カトリックへの改宗 モリス、ロセッティ、ワイルド等の影響 性交渉なき結婚生活 物事を善悪の絶対的次元でしか見ない等多彩なチェスタトンの本質的価値をどう評価するか 同じくカトリックに改宗したG.グリーンとの比較 個人的には第一に伝記作者として評価したい 著者はグリーン伝の訳者でもあるが、本書は稚拙な翻訳を読むようで文意が掴みづらく難渋した2020/10/25