出版社内容情報
吉山 登[ヨシヤマ ノボル]
著・文・その他
内容説明
人類の歴史の中で、イエスの母マリアほど、あらゆる時代、あらゆる民族の中で愛された女性はいない。マリアの子どもイエス=キリストへの愛が、人々を母マリアにも愛着させるのである。だがマリアの場合、親子関係が同時に救い主なる神と救われるべき人間の一人という、救いの恵みの関係にある。したがってイエスの母マリアには、イエスの母としての敬愛以上に救いの恵みに満たされた者に対する敬愛があり、イエスの救いの尊さに目覚める人が増えるにつれて、イエスの母マリアに対する崇敬が高まっていくのである。カトリック教会の中においてマリア崇敬・マリア信心が、歴史を通して広まり、豊かになっていったのは、イエスとその救いの業に対する神学的理解が深まったことと深い関係がある。
目次
第1章 聖書とマリア
第2章 教会とマリア
第3章 現代人のマリア
第4章 歴史と終末から見たマリア
第5章 マリア崇敬の主なテーマ
第6章 マリア崇敬の現状
第7章 二一世紀のマリア研究
著者等紹介
吉山登[ヨシヤマノボル]
1927(昭和2)年、東京に生まれる。上智大学哲学科卒業。カナダ・ケベック、レデンプトール修道会神学校にて神学課程卒業とともにカトリック司祭叙階。ローマ、ラテラノ大学大学院(アカデミヤ・アルフォンシャナ)にて倫理神学研究。元上智大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。