出版社内容情報
船木 亨[フナキ トオル]
著・文・その他
内容説明
一九六〇年代以降、わが国に紹介されてきた現代フランス思想のなかで、『アンチ・オイディプス』という書物は、一段の光彩を放っている。学生時代、ゼミに初めて出席した時、研究室の中を聞いたこともない概念が飛びかっていた。それが当時の最先端の思想であり、その時代の意義を最もラディカルに表現していた書物であるということに気づかされたのは、数年のちのことである。現在でもその書物の意義は決して薄められてはいないと思われるが、ある程度の時がたって、いまや、そのような稀有の書物を世に出したドゥルーズの哲学とはどのようなものであったかが、明らかにされなければならない時期にきている。というのも、その哲学こそ、いよいよ今後の世界の思想が進んでいくべき方向を示しているのではないかと考えられるようになってきているからである。
目次
1 ドゥルーズの経歴(『アンチ・エディプス』まで;五月革命とその背景;構造主義との関わりとそれ以降)
2 『アンチ・エディプス』の宇宙(欲望と知性;欲望する機械;器官なき身体;欲望の論理学;スキゾ分析)
3 ドゥルーズ主義の哲学(思想史的研究とヒューム論;ベルクソンとニーチェ;表現の世界;差異の哲学)
著者等紹介
船木亨[フナキトオル]
1952(昭和27)年、東京都に生まれる。東京大学大学院博士課程(倫理学)修了。熊本大学教授を経て、専修大学教授。博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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