出版社内容情報
小出 昭一郎[コイデ ショウイチロウ]
著・文・その他
内容説明
二〇世紀に入って物理学は革命的な変貌をとげたが、そうして出来た現代物理学の二本の主柱が相対性理論と量子力学である。相対性理論が殆どアインシュタイン一人によって造られたのに対し、量子力学の建設には多数の人々が貢献した。それは、ここ山梨から見える孤高の富士山と南アルプスの山脈に似ている。その南アルプスの最高峰北岳にたとえられるのがハイゼンベルクである。二度の世界大戦を敗戦国ドイツ人として経験し、ナチス時代にも祖国で苦難に耐えた人間としてのハイゼンベルクの生きざまから、ときには反面教師として、多くの教訓を学ぶ。
目次
1 現代物理学の始まり
2 ハイゼンベルクの生い立ち
3 ミュンヘン大学時代
4 量子力学の誕生
5 量子力学の確立
6 地獄への道
7 第二次世界大戦とハイゼンベルク
8 敗戦後のハイゼンベルク
著者等紹介
小出昭一郎[コイデショウイチロウ]
1927(昭和2)年、東京に生まれる。東京大学理学部物理学科卒業。東京大学教授、山梨大学学長を歴任。東京大学名誉教授。2008年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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