出版社内容情報
堀田 彰[ホッタ アキラ]
著・文・その他
目次
1 エピクロスの生涯と著作(エピクロスの生涯;エピクロスの著作)
2 エピクロスの思想(規準論(知識論)
自然学
倫理学)
3 ゼノンの生涯とストアの著作(ゼノンの生涯;ストアの著作)
4 ストアの思想(知識論;自然学;倫理学)
著者等紹介
堀田彰[ホッタアキラ]
1918(大正7)年東京に生まれる。東京高等師範学校、東京文理科大学哲学科倫理学卒。東京教育大学教授、筑波大学教授、大妻女子大学教授を歴任。1993年に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
23
「自然的で必須な欲望を充足することにともなう動的快楽が完全に入手できることを確信し、精神的には誤信にわずらわされずに落ち着いていること、これがエピクロスの理想の生き方であった。」2024/02/11
FUJI燦々
2
両思想家の思想に興味があって読むことにしたのだが、両者の当時の自然科学に対する姿勢などあまり興味を持てない話題にかなり力を入れられている点が私には合わなかった。その一方で当時の歴史的な政治・社会状況を説明されている点はすごく良かったと感じた。より倫理哲学思想やどんな人物だったのかを中心に述べられていたらもっと私としては評価が上がったと思う。まぁ、思想を語るうえで自然科学に対する姿勢も外せない点であることは理解できるが、当時の自然科学の考えにはあまり興味は持てないよ。2022/07/07
(ま)
1
精進落とし エピクロスとゼノン、時はディアドコイ戦争中 アタラクシアとアポニアか、徳と大自然に従う賢人か2021/08/27
縞目
0
原子論には多島海のイメージがあるのではないか……。2025/07/06
くり坊
0
エピクロスの快楽主義に関する記載(112~119頁)を読んで、著者が指摘するような意味合いで、私自身もエピクロスを、単なる浅薄な快楽だけを優先させた深みのない倫理思想だと誤解していた。アテナイオスなる人物がエピクロスの言葉として「味覚による快、性愛による快、音楽を聴いて得る快、踊る美女を見る快、これらを除いたら、何を善と考えてよいか私にはわからない」という文言を紹介していると本書にあったが、このイメージこそ、まさしく私が思い描いていた快楽主義そのものであった。でも実際のそれは、もう少し事情は異なっていた。2021/02/27