出版社内容情報
西村 貞二[ニシムラ テイジ]
著・文・その他
内容説明
現代ドイツ最大の歴史家マイネッケは、九一年にわたる生涯において、ビスマルク第二帝国の建設と終焉、ヒトラー第三帝国の崩壊という歴史的変動を身をもって体験し、これを自己の研究に刻印づけた。その意味でかれの苦渋にみちながらも輝かしい業績は、ドイツ近代一〇〇年の象徴ともいえるであろう。しかしマイネッケにとって歴史学は学問であると同時に学問以上のものである。いいかえれば生の痛切な問題でもあった。「政治」と「歴史」を座標軸として展開したマイネッケ史学は、枝葉末節を事としがちな現代歴史学について改めて反省をうながし、かれの悪戦苦闘はわれわれを深く感動させずにはおかない。
目次
1 遠い道(歴史への志向;シュトラスブルクからベルリンへ;ナチスとのたたかい)
2 師、友、そして論敵(回想の師;或る友情;論争)
3 政治と歴史(近代ヨーロッパ精神史の座標)
4 政治の基礎づけ(国民国家;クラートスとエートス;ヒトラー主義の告発)
5 歴史の基礎づけ(「個と普遍」・「自由と必然」;価値と因果;個性と発展)
著者等紹介
西村貞二[ニシムラテイジ]
1913(大正2)年京都に生まれる。東京大学文学部西洋史学科卒。東北大学名誉教授。文学博士。この間、フライブルク大学に留学。2004年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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