出版社内容情報
渡部 武[ワタベ タケシ]
著・文・その他
目次
1 若き日、聖人を志して(新しい社会の誕生;少年の日々;士道と儒道)
2 学問と生活の一致をめざして(脱藩帰郷;村の生活;朱子学への懐疑;『翁問答』の思想)
3 わが人生ついに空しかるべきか(『孝経』の研究進む;藤樹と蕃山の出合い;心学を唱える;宗教思想について)
4 心学の完成をめざして(晩年の五年間;片時も早く良知に至りたし;藤樹の死;虚像と実像)
著者等紹介
渡部武[ワタナベタケシ]
1923(大正12)年東京に生まれる。東京大学文学部倫理学科卒。東京都立駒場高校・戸山高校教諭、跡見女子大学教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ohe Hiroyuki
1
近江聖人と称えられた中江藤樹の人生を記した一冊である▼40年少々という短い人生とは思えないほど壮絶かつ濃密な人生であったように思われる。本書では、「中期の思想」といった表現が出てくるが、中期も終盤も数年しか変わらない▼祖父に連れられて生家からはるか離れた愛媛で武士として研鑽を積み、そして脱藩してまで母のもとに帰る。その生き様はものすごい▼著作を多く残したものでもないが、時代を超えて語り継がれられていること自体に中江藤樹の凄さが垣間見える。同じ時代に生きていたら、さぞ記憶に残る人であったであろう。2024/10/06
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