出版社内容情報
宇都宮 芳明[ウツノミヤ ヨシアキ]
著・文・その他
目次
1 ヤスパースの歩んできた道(第一次世界大戦まで;第一次世界大戦から第二次世界大戦へ;戦中から戦後にかけて)
2 ヤスパースの思想(ヤスパースの哲学;ヤスパースの歴史観;人類の未来のために)
著者等紹介
宇都宮芳明[ウツノミヤヨシアキ]
1931(昭和6)年東京に生まれる。東京大学文学部哲学科卒業。同大学院博士課程修了。現在、北海道大学名誉教授。現代哲学・現代倫理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さえきかずひこ
8
1969年に初めて刷られた本なので、やや古いことは否めないが、いま読んでもサルトルに有神論的実存主義と名指されたヤスパースの人となりとその思想が簡便に分かるようになっていて入門書としては充分である。2017/02/11
ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
6
限界状況とかヤスパースの思想の影響は間接的にも受けているように以前から感じていたので、それを確かめる目的もあって、直接ヤスパースを読むよりは解説書をと思い、まず手始めに読んでみる。それで分かったことは、ヤスパースは私が思っていた以上に体系的な思想家だったことだ。個人的に体系的な思想家は余り合わないように感じるので、私としては珍しく積極的にヤスパースについて学びたい気持ちは起こらなかった。とは言っても、彼の『哲学入門』(新潮文庫)やその他何冊か手許にある著書には機会があれば目を通してみたいと思っている。2015/06/22
Z
5
これよりも分厚い、『人類の知的遺産』シリーズよりも、簡潔で、ヤスパースの思想内容に分け入っているように思う。キリスト教に賛同していなかったくせに超越者という概念を自己の思想に導入した点、またヨーロッパ中心主義を相対化して、世界史的な観点から歴史を見た点、興味深い。色々本を漁ってみるつもり 2025/05/14
hu
0
「哲学的生活態度」とはイデオロギーではないという話、本当にそうだろうか?2015/06/06
koko0koko
0
ヤスパースが亡くなってすぐに出た本なのでずいぶん古い。フッサールの表記がフッセルだ。ヤスパースの生涯とその思想の2部仕立てのよくあるタイプの本。ヤスパースについても哲学一般についても勉強になることが多々あり、やはりこういう入門書は早くに読んでおくべきだった。2022/12/28