内容説明
ロバート=フォーコン=スコットは南極探検を二度している。初回の探検では、彼はまだ周辺が切り切れに発見されているだけだった南極で、内陸部を初めて深く踏査し、大陸の存在を確認した。九年後に今後は南極点初到達を目的に掲げて彼は再度南極へ向かった。しかしようやく到達した南極点にノルウェーの旗が立っているのを発見することになり、そして失望の帰り旅で彼の一行五人は全滅した。この極点旅行の話があまりにも有名になったために、スコットの話題がそれだけに限られてしまいがちになっている。本書はそれを補う意味で、スコットおよび彼の探検隊の活動の全体を概観し、彼の極点旅行もそういう全体の展望の中で見ることを勧めている。
目次
南極探検以前のスコット
ディスカバリー号の南極探検―第一次探検
テラ・ノバ号の南極探検―第二次探検
結び
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- 和書
- 産婦人科研修医ノート