目次
1 生涯と業績
2 権力と倫理
3 ヒトラーへの抵抗
4 ドイツのミリタリズム
5 二人の巨匠
6 リッター史学の方法と使命
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
7
今なお興味深いリッター史学を考察した本。ビアードやアナールとの違いも面白い。『権力のデモニー』…マキャベリズムはフランスで勝利を得たとし、サンバルテルミの虐殺はデモニッシュを欧州中に見せつけた。啓蒙時代も、仏革命におけるダントン、ロベスピエールらの恐怖政治によりデモニーが血肉化され、ヒトラーにより悪魔化した⚫「ドイツのミリタリズム」…ミリタリズム放棄を宣言した革命フランスはしかし、脅威を受けると一般国民武装を命令しナポレオンの元で23年の戦争に突入。ドイツではそれへの解放戦争がその制度をうむことになる。2020/07/16