Century Books 人と思想 88<br> ベンヤミン

Century Books 人と思想 88
ベンヤミン

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19X12cm
  • 商品コード 9784389410889
  • NDC分類 940.28
  • Cコード C1310

内容説明

ベンヤミンは退廃的な思想家であった。19世紀末のベルリンに生まれたユダヤ系ドイツ人であった彼は、ドイツ市民階級の文化が没落し、ドイツ人とユダヤ人との共生関係が破局を迎えるのを目撃した。伝統的な社会秩序がこのように崩壊していくなかから、ベンヤミンは自らの思想をつくり上げた。第1編の生涯編で、思想家の生涯を交友関係や、エピソードなどにもふれて、興味深く克明に記述、第2編では、その主要著書を選択して、概説とその中心となる思想を、わかりやすく紹介する。

目次

1 ベンヤミンの生涯(ベルリンの幼年時代;青年運動と戦争の時代;ワイマール時代;亡命の時代;最後の日々)
2 ベンヤミンの思想(青春の形而上学;批評の理論;ドイツ‐ロマン主義の芸術批評とゲーテの親和力;ドイツ悲劇の根源;プルーストとカフカ;複製技術時代の芸術;言語哲学と収集癖;パリの遊歩街;歴史の概念について)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mainasushikou

0
ベンヤミンの入門書。2部構成になっており、1部でベンヤミンの人生、2部でベンヤミンの取り組んだテーマについて解説。2010/05/13

きぬりん

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前半は伝記、後半は主要な作品に即した思想の紹介。ベンヤミンの作品群を、同じモティーフの同工異曲として提示してくれるのでかなり分かりやすく、入門書として好適。本書から窺われるベンヤミンの魅力を挙げるとすれば、まずは、がらくたや他愛もない物事(=モナド)を寄せ集めて適切に配置することで、覆い隠された真理内容=理念(=幼年時代の楽園の風景)を露呈させる(=批評)という、錬金術師的側面。そして、歴史をがらくたの堆積過程として把捉し、新天地での新たな創造よりむしろ、いつまでも屑山に留まり続けようとするグズグズ具合。2023/08/21

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