目次
1 ショーペンハウアーの生涯(学者への夢;哲学大系の完成;仕上げの時代;夕映の中で)
2 ショーペンハウアーの思想(ショーペンハウアーと現代;表象と意志;苦悩と解脱;生と死について;共苦=同情の倫理学とインド哲学;実践哲学の優位―カントの影響;ニーチェへの影響と仏教の視点;意志の否定と諦念;ショーペンハウアーを生かす道)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハクさん
1
カント、東洋哲学、キリスト教、仏教その他様々な思想の本質は同じであり、それらは全てショーペンハウアーの造語としての「意志と表象」に帰結するよと言っているのだと思うが、ピンとくる前提知識を持っている人にとっては何ら衝撃的な内容ではない。理性こそが重要であるとされた時代のアンチテーゼとして有用だったとはいえ、ニーチェのように極端な事も、キルケゴールのような衝撃的な事も言わないので目立たない。女性蔑視をするので人類の半分を敵に回す。退屈と意欲の振り子のバランスは辛抱を鍛えると良い様子。
帝
1
ともに、生きよう2010/10/04
Masa03
0
25年以上前の本のため、現状認識等は違っていることもありますが、中々良書でした。 少なくとも、名前くらいしか知らなかったショーペンハウアーについて学ぶことはできた。ただ、思想は難解。まぁ、簡単に理解できるようなら後世に名前は残ってないか。2012/08/10