内容説明
「人と思想」は、世界の有名な大思想家の生涯とその思想を、当時の社会的背景にふれながら、立体的に解明した思想の入門書です。第1編の生涯編で、思想家の生涯を交友関係や、エピソードなどにもふれて、興味深く克明に記述、第2編では、その主要著書を選択して、概説とその中心となる思想を、わかりやすく紹介してあります。
目次
1 学者となるまで
2 『共観福音書伝承史』と『イエス』
3 非神話化をめぐって
4 ブルトマンの業績
5 ブルトマンと継承者たち
年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くり坊
2
ブルトマンと云えば、その有名な一冊『イエス』があることしか知らない状態で、この1冊を読みましたところ、知らないことが数多くあり、軽く走り読みするつもりが、けっきょく精読する羽目になりました。本書38頁「キルケゴールの影響」において「特に新約聖書の解釈において、引用すると否とに関わらず、ブルトマンはキルケゴールの思想から決定的な影響を受けているのである。」(39頁)と著者が述べるのは、よっぽどのことなのであろう...地元の図書館にある『キルケゴール著作集』を手に取ろうと、改めて決心した次第です。2021/12/28
いとう・しんご
2
自分の理解読解が間違っていないことを確認。当時の肯定・否定の声や先駆者、後継者について、人柄について幅広く知ることができた。次は歴史論と説教集を読んでみようと思います。2021/07/19
台風の目玉
0
科学的・合理的精神を捨てることの出来ない現代人にとって、いかなる(キリスト教)信仰が可能か。極めて誠実に信仰の可能性を追求した人物との印象を受けた。2013/07/08