内容説明
アウグスティヌスの生涯と思想を、とくに愛の体験と思想を丁寧に辿っていく。たとえば、彼は『告白録』のなかで、時間論、人間の意志や誘惑等の問題を詳細に論じ、現代の読者にも多くの刺激を与えている。また自らの生涯を、その内面を、愛と善悪を、この上なく率直に美しい文体で告白することにより、人間の存在そのものを深く正確に描き出している。
目次
1 アウグスティヌスの生涯(時代環境;幼少年時代 ほか)
2 アウグスティヌスの思想(概観―アウグスティヌスの思想の特色;愛の体験と愛の思想 ほか)
3 アウグスティヌスの主要著作(アウグスティヌスの著作の特色;主要な著作の紹介)
4 アウグスティヌスの影響(ヨーロッパ;日本)
著者等紹介
宮谷宣史[ミヤタニヨシチカ]
1936年生まれ。青山学院大学文学部大学院神学科卒。ハイデルベルク大学博士課程でアウグスティヌス研究により学位取得(神学博士)。スイス、ドイツ、イタリア、フランスなどで10年近く研究と教育に従事。関西学院大学、京都大学、同志社大学、ベルン大学、チューリッヒ大学などで長年教師を務める。専門はヨーロッパ思想史、文化史、古典語、特にアウグスティヌス研究の専門家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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