感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
noraderotta
1
宗教改革の担い手であり、信仰によって義とする「信仰義認」を唱えたルターの生涯とその思想が解説された書。歴史の授業などでルターについて教わったときには攻撃的な性格なのだろうと思い込んでいたが、本書を読むとルターはどちらかと言えば慎重でカトリック教会についても礼儀と尊敬を忘れない性格であった。そんな彼でもカトリック教会の教義を容認できなかったのは信仰の強さゆえなのだろうと思う。ルターに興味のある人は『キリスト者の自由』も併せて読むと良い。
うえ
0
ルターという人物は興味深い。該博な知識と完璧とは程遠い人格と不実に対する怒り。フッガー家が始めた免罪符販売への怒りが欧州を二分した。ただ塩野的見方だと,レオ教皇「スレイマン大帝にウィーンが侵略されるかも…戦費がいるな…」ルター「不正を許すな!」レオ「ちょwおまw」インテリだったが今でいう国際政治学的知識皆無なルターのおかげ…でオスマンまでつながってるんだろうか…2014/10/02