内容説明
本書は、高等学校の国語学習の資料として、また大学受験の参考として、さらに「枕草子」の特質を把握できるものとして、全編約三百段にのぼる作品中から必要なものを抄出して注解した。口訳は、基本的・文法的理解を目標とし、できるだけ本文に忠実な解釈を施し、文法演習がそのまま解釈に生きるように配慮した。「語釈と文法」はとくに文法に重点をおいた。「参考」は、その段を味読鑑賞するためのヒントとして、内容にふれた問題点を摘出し、解説をこころみ、同時に参考になる点があれば、それをとり上げて解説を加えた。
目次
春は曙
ころは
正月一日は
思はむ子を法師になしたらむこそ
大進生昌が家に
上に侍ふ御猫
正月一日、三月三日は
清涼殿の丑寅の隅の
すさまじきもの
にくきもの〔ほか〕