内容説明
突然の両親の死によって、メリンダは不幸のどん底に突き落とされた。叔父の家での惨い仕打ちに耐えかねた彼女は、行く当てもなくロンドンへ向かう。親切な貴婦人が一夜の宿を申し出てくれた上、莫大なお金が手に入るチャンスがある、という。そこが娼婦の家であるとは清純無垢なメリンダが知る由もなく、彼女はチャード侯爵との偽りの結婚式を挙げる羽目になる…。メリンダは今、甘く危険な人生の罠に翻弄されようとしていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽこ
7
両親を失い、親戚の家で召使いのように扱われているヒロインが、叔父の決めた結婚相手から逃げ出してロンドンに行くが、そこで娼館の店主に騙され、侯爵と便宜結婚する話。弱弱しそうに見えて意外と強いヒロインが好感度大。あくまでヒロインのことを娼館の女として蔑んで見ている侯爵も、冷たい態度の合間に優しさが垣間見え、ロマンス的にはツボだった。2016/07/23
こえん
0
…たぶん再読。偽りの花嫁役としてやってきたヒロインに対して、彼女の言葉・物腰を演技だと決めつけ軽蔑を隠さない侯爵ヒーロー。ヒーローの誤解も分かるし、ヒロンの心情も理解できるので楽しかった。大人しいかと思いきや、無謀なところも持ち合わせてるヒロインが可愛い。2009/12/17