感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きたくり
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『のり子』『涼子』『志穂』という3つの章から成る詩集。のり子と涼子はペンフレンド、のり子と志穂は高校の友人(先輩後輩?)。それぞれの心情を表す詩を読み進むうちに物語に引き込まれ、読後はこの3人のお話をもっと知りたいなぁという気分になった。少女たち同士の近すぎない距離感もここちよかった。特にいちばん心に刺さる感じがして好きだったのが『志穂』の詩・・・「私は私の優しさを/私のために守っていよう/たとえば私を見放した人を/はるかに許して見放すために」、「あなたのやり方と/私のやり方の/ちがいは正しい」等々。2014/07/29
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