内容説明
ここに画かれている絵と作文は、ドイツ軍がポーランドを侵略した際の暴虐な事実を、子どもたちの印象をもとにして表現されたもので、その悪虐非道な実態が胸をついた。子どもたちは、そのか弱い手で、眼に映じたままを、その思いをこめて紙面に彫刻するようにかきつけていったにちがいない。また、ここに描かれ述べられているものは、単にポーランドの子どもたちの訴えではない。戦争となったとき無力な被害者となるすべての子どもたちの訴えであり、平和を求める人類の切なる願いでもある。
目次
胸をつく画集の重み(金沢嘉市)
第1章 九月
第2章 強制退去(収容)
第3章 日常生活
第4章 収容所
第5章 独立回復
小さな証言者たちの大きな仕事(早乙女勝元)