内容説明
ヨーロッパの小国、サンタヴァンヌで2カ月間のアルバイトに採用されたのは、うら若い女性ばかり15人。期待と不安に胸をはずませながら、豪華な宮殿に足を踏み入れた一行の中に、イギリス貴族の娘エリザベスも混じっていた。身分を隠し、応募した友人ステイシーになりすましたエリザベスは、十数年の間にめざましい発展をとげたサンタヴァンヌ公国に、少なからぬ興味をかきたてられていたのだ。ある日、美しい城の庭を散歩していたエリザベスは、そこで意外な男の姿を目にする―。サンリオロマンス賞に輝く、柳原一日のロマンティック・ファンタジー。