内容説明
デメトリオス上帝が老アレクサンドロスと剣を交えて、自分が不死身であることを知ってから40年の年月が流れた。ホースクランの戦主ミロ・モレイもまた上帝の地位に就き、ケーノリオス・イーラスの平和を保つべく外敵との戦いに明け暮れていた。ちょうどカラリーノスの王ゼノスの軍隊との戦闘に疲れ、休戦協定を計っていた時、驚愕すべき情報がもたらされた。留守を守るミロの妻マーラのもとに海洋群島の支配者アレクサンドロス―彼はかつてのマーラの愛人に瓜二つであった―が駆けつけ、南方の蛮族ズラディノスのザストロスが軍を率いてケーノリオス・ノーラスに向かっていることを知らせたのだ。その数12万―。いかに不死身の伝説の戦主ミロをもってしても容易に防ぎきれる数ではなかった…。