内容説明
1875年、ヨーロッパではビスマルク率いるプロシアが猛威をふるっていた。小国ルーツェンシュタインの王女ゾシーナはある日突然に、父王からドルシア国のジョジュ王に嫁ぐよう命じられた。両国の独立を守るための政略結婚である。会ったこともない相手との愛のかけらもない結婚…。しかし、母国のためには命令にそむくこともできずゾシーナは不安を胸にドルシアへと旅立った。ゾシーナの不安は的中した。ジョルジュ国王は国の政治もほったらかしの放蕩者でゾシーナに対しても冷たくあたるだけだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokorika
1
小国の王様との政略結婚を決められた王女ゾシーナ。相手の国を訪問し本人に会うが、彼は国を背負える器ではなく、遊び好きの放蕩者だった。現在国を支えている摂政のサンドは、戸惑う彼女を気にかけてくれる。ゾシーナとサンドはお互い惹かれあうが、国同士の結婚からは逃げられない。二人のは幸せになれるのか?最後まで楽しく読了。2023/11/13
mimi_chataro
0
カートランドまとめて再読中。No.12 カテゴリーは「ヨーロッパ小国の王族の政略結婚」。結婚に愛は無く悩める王女は幸せをつかめるのか。2013/04/30
terutyann
0
終わりよければすべてよし♪王さまに起こって出来事がちょっと都合が良すぎるけど(苦笑)^^♪2011/09/17
こえん
0
再読。あのまま、あの王と結婚する必要に迫られたらどうしてたんだろう…?2010/03/23
こえん
0
政略結婚のために若い王が治める国に行くことになった王女のヒロイン。行ってみれば不安に思ってたとおり、摂政を敵視し国を取り巻く情勢にも全く興味のない、自己中心的で享楽的な王とは全くソリが合わないことが明らかになり…。むしろあとわずかで王が成人し地位を退く摂政に惹かれて困ったことに。大人な摂政のヒーローと若い王があまりに対照的だった。2009/09/11