内容説明
貿易船フリートウッド号の船長、ブランドンが、ヘザーを売春婦と思い一夜を共にしたことから、彼女の人生は大きく変わっていく。ヘザーは、ブランドンの子供をみごもっていたのだ。父の親友ハンプトン卿のはからいで彼と結婚し、子供に父親はできた。しかし、アメリカに向かった二人を待ち受けていたのは、人々の好奇の眼差しだった。なかば強制された結婚から、やがて本当の愛の芽ばえを予感できるようになった静かな日々、そのなかに突如、不審な殺人事件が重なって起こる。しかも疑いが、ブランドンにかけられているというではないか。