一語の辞典<br> 性

一語の辞典

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  • サイズ B6判/ページ数 115,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784385422152
  • NDC分類 384.7
  • Cコード C0380

内容説明

20世紀最大のテーマの一つ「性」。男女の性愛を表す「性」という言葉は、どのようにして生まれたか。そして「性」は、日本人の考え方・生き方をどう変えたか。

目次

性という経験とことば―装置としての性欲
「性」という語の成立以前―明治初期の造化機論
性欲の時代の始まり―鴎外と「蒲団」
「変態」へのまなざし―1920年代の通俗性欲学
女の性欲という問題―処女と母性と脆弱性
強迫としての性欲―欲望と快楽の奇妙な結合

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

〆さば

3
「性」という語は、現在では sexuality の意味で用いられているが、本来の意味は「生まれつき、本質」というものである。「性」の語が現在の意味で用いられるようになったのは1910年頃からであり、1890年代には「本質」という意味しかもっていなかった。本書には、「性」の語の用法の変化がどのようにして生じたのか、またそれが人々にどのような影響を与えたのかが描かれている。すべての方に一読をおすすめしたい一冊。2016/04/29

tan_keikei

2
P.12「人は「性」について語るとき、その実感を根拠として持ち出したがるが、実感は、人が性や性欲を現在るやり方で概念化し体験する根拠となるわけではなく、私たちの文化がそのようなことばの網の目(概念体系)をもっているということを表しているにすぎない。」面白かった!「性」「性欲」の概念の形成から、それが形作った意識のあり方を追う。性欲をめぐる様々な言説(男性は三日射精しないと溜まって大変とか)も初めに言葉ありき(性科学が言及した結果、それが実感として意識され、一般に定着した)などなど、驚かされますよ。2014/12/23

とこ

1
良書.装置によって「エロ」を感じてしまう,という話?他にも盛りだくさんでしたが.2014/10/27

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