一語の辞典<br> 公私

一語の辞典
公私

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  • サイズ B6判/ページ数 111,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784385422114
  • NDC分類 121
  • Cコード C0380

目次

オオヤケの語源
公の語源
おおやけ・わたくし概念の特徴
公私概念の特徴
近代の公―日本と中国
公における日・中の共同性―領域の共同とつながりの共同
日本の私的所有制と中国の共有制
個と共同

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ikkoku-Kan Is Forever..!!

3
斉藤さんの『公共性』の付録を勉強。公私問題というのは、政治思想的な「個人と権力」という二元論的理解での「公共性」なので、「新しい公共性」とは違う。(注)溝口さんが東大大学院生のとき、福沢諭吉と孫文の「公」の用例を比較検討していた際、そもそも日本と中国で「公」の概念そのものが違うのではないかという感想を持ち研究が始まったらしい。日本では「公」とは「私」に対する上位権力であり、「私」は「公」に完全に従属し、かつ、その構図は重層性を持ち、しかも国家を超える超越概念を有さないため須く国家権力に吸収されてしまうと。2014/12/24

田中AD

1
網野善彦も和製漢語のことを問題視しているが解決策は書いていないのでどうすればいいかわからず。和製漢語の全体像を理解するために何を読んだらいい? 2015/02/07

mori-ful

0
溝口雄三『公私』、面白かった。中国の皇帝は庶民で、天という上位概念があるけど、日本は天皇が最上位。パブリック(という語は溝口は使っていないが)のあり方を日中で対比されていた。2024/01/22

やまきりん

0
公私の語源の探求に始まり,日中の古代社会比較,語義の変容,そして近代における公私まで語る,ページ数からは想像もつかない濃厚な一冊。著者の「方法としての中国」と合わせて読むと面白さ倍増。日本の「領域としての公」と中国の「つながりとしての公」は,今の中国で言われる公益を理解するための鍵になると思う。2019/05/06

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