内容説明
比較家族史学会の研究叢書〈シリーズ家族史〉の2弾。養子制をもつ民族・ない民族、欧米と東洋の養子制の相違、また日本と周辺民族の養子慣行などを解明。学際的な協力の下、新たな問題も提起する意欲的論集。
目次
第1部 日本における養子の歴史と民俗(日本古代社会の養子;古代・中世の養子と「家」;武士社会の養子―幕藩比較養子法;近代養子法との接点;奉公人養子における親子擬制;労働力確保の観点による養子;カエリムコ〈年季婿〉習俗について;帰り婿慣行について)
第2部 周辺地域及びヨーロッパにおける養子(東アジアにおける養子の比較研究;擬制的親族関係と養子縁組;フランスの養子;ヨーロッパの養子と我が国の養子;イギリスの養子―法的擬制の観点から;イギリスの養子法について;養子の概念と目的―養子研究の総括をめぐって)