内容説明
比較家族史学会の研究叢書〈シリーズ家族史〉の1冊。日本社会の現代化にもかかわらず、祖先祭祀は色あせず新たな意義を加えて継承されている。いま、なぜ祖先祭祀なのか?現代的視点から問題に迫る多彩な論考。
目次
第1部 祖先祭祀の文化比較(韓国と台湾の位牌祭祀;各地の漢人社会における均分相続と祭祀;沖縄の「先祖」)
第2部 現代における祖先祭祀(現代における先祖祭祀の変容;〈見える他界〉としての墓;家族構造の変革と民法上の祭祀条項;民法上の基本的家族構造と祭祀条項)
第3部 歴史のなかの祖先祭祀(中世の「家」と祭祀;武家社会成立と氏寺・墓寺;寺檀関係と祖先祭祀;福田報告への二,三の指摘;「祖」の意味について;祖先尊重は輸入によるか)