内容説明
内容は理解できても自然な訳文が作れなかった、四十年前、駆け出し時代の著者自身に読ませたかった本。翻訳パターンを体系的に整理。悪訳・誤訳も含めた豊富な訳例。多角的な検討で応用力を養成。
目次
基本変換
重要構文
その他の操作
訳文の手入れ
正確な解釈のために
著者等紹介
岡田信弘[オカダノブヒロ]
サン・フレアアカデミー学院長、(株)サン・フレア技監。1963年大阪府立天王寺高校卒業後、東京大学理学部(化学)卒、同理学系大学院博士課程中退、同人文系大学院修士課程修了(中・西アジア中世史専攻)。1973年より、フリーの翻訳者となり、多国語和訳から始めてコンピュータ・半導体特許翻訳に主に従事する。1986年、(有)国際文化科学技術翻訳研究所(サン・フレアの前身)に勤務。主に特許明細書和訳のチェックの傍ら、社内外の翻訳者や一般向けに勉強会、セミナーを開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobu A
8
2017年第4版。帯の「内容は理解できても自然な訳文が作れなかった」は英語力と翻訳力の違いを如実に表している。サン・フレアアカデミー学院長が40年の実務経験から豊富な例文及び訳例と丁寧な解説で翻訳作業を体系的に網羅。一つ一つ自分で解いてみると、とても勉強になり、応用力も身に付くような気がする。ただ、難解な例文が多い上に、著者の専門分野の化学と法律系が殆どを占めてバランスが悪い。数カ所の誤植も残念。施設の「回復」ではなく「修復」では(p.234)?dependsの前置詞onが抜け落ち(p.270)等。2019/04/21
しゃん
6
法律・契約書の翻訳の勉強をしてみようかと思い、読んでみた。産業翻訳の緻密な世界にどっぷり浸かった気分。まずは、基本的な変換や重要構文から始まり、最後には正確な解釈に至るための解説が、全体を通して例文付で丁寧に施されている。日英ともにいかに言葉に敏感にならなければならないか、またテキストが示す実体についての理解も求められる厳しい世界だということがよく分かった。一読しただけでは、十分に理解したとは言いがたいので、座右の書として必要に応じ復習しようと思った。なお、化学系の例文は、文系の私にはやはり難解だった。2015/01/17
Kazuhiro Sato
1
実例に基づき、さまざまな翻訳のテクニックが記載されている。2019/02/14
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- 和書
- ドーナツなんかいらないよ