内容説明
漢字は中国の文字である。そして漢字は象形文字である。漢字は表意文字である。漢字は奥深く、記号とは違うものだ。ゆえに漢字は表現力に富む。漢字を使うと単語を強調して表現できる。…漢字に関する言説は、世上にかくのごとく、決まり文句やときに格言のようになって流布している。どれをとっても、その通りだと言えそうだが、実際に日本で使用されている一つ一つの漢字に、きちんと当てはまるものだろうか。漢字には多面性が付与されており、個々の例をよく観察したならば、すぐに疑問を差し挟まざるをえないものが目の前にあったことに気付くに違いない。―では、日本の漢字とは何なのか。
目次
第1章 日本の漢字の現在(字体・画数・筆順から見た漢字の現在;表記・当て字・俗解から見た漢字の現在;集団・地域・場面・位相から見た漢字の現在;食品から見た漢字の現在)
第2章 海外から見た/海外に見る漢字の現在(漢字圏での共通点と相違点から見た漢字の現在;お金から見た漢字の現在;学校から見た漢字の現在;ベトナムから見た漢字の現在)
著者等紹介
笹原宏之[ササハラヒロユキ]
早稲田大学社会科学総合学術院教授。博士(文学)。日本のことばと文字について、様々な方面から調査・考察を行う。文化女子大学専任講師、国立国語研究所主任研究官などを経て現職。経済産業省の「JIS漢字」、法務省の「人名用漢字」、文部科学省の「常用漢字」などの制定・改定に携わる。2007年度金田一京助博士記念賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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