出版社内容情報
隠れた小さな名所を歩きたいなら、日本文学の一節を口ずさみながら巡るこんな旅はいかが?日刊建設工業新聞の連載コラムをまとめる。隠れた「小さな名所」を歩きたいなら、日本文学の一節を口ずさみながら巡るこんな旅はいかが? 日刊建設工業新聞の連載コラムに、写真や古典の原文と訳文・旅のキーワードなどを付してまとめた珠玉の一冊。
浅見 和彦[アサミカズヒコ]
著・文・その他
内容説明
ぶらりと日本47都道府県を踏破。珠玉の旅のガイドブック。古事記から村上春樹まで、その土地にあった作品を引きながら、「小さな名所」をめぐり歩く。
目次
宇治川の川音―京都・宇治川
知るも知らぬも逢いつ別れつ―滋賀・逢坂の関
海の神に参る橋―大阪・住吉大社
湖の孤独―青森・十三湖
瓢箪に憧れた姫の願い―埼玉・氷川神社
古代の高層建築―島根・出雲大社
神々のデート―長野・諏訪湖
遅刻した神様のお詫び―奈良・東大寺
自転車の先生、大好き―香川・田浦分校
猿が体をつないで川を渡るように―山梨・猿橋〔ほか〕
著者等紹介
浅見和彦[アサミカズヒコ]
1947年生まれ。東京大学文学部卒業。成蹊大学名誉教授。専門は、日本古典文学。地域文化論、景観保護の観点から環境日本学を提唱している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちさと
36
古典文学を専門とする著者と旅する日本。古くは古事記や方丈記、それから近代文学などの一節にゆかりが深い場所を、物語の説明と共に紹介してくれています。日本人は昔から、本当に旅が好き。それから昔の人って自然の不思議さとか怖さとか、美しさとかそう言ったものにとても敏感で感性が豊か。ただ最上川の流れを目にして心底驚いた、なんて今じゃできない感動です。神話や伝説が今も土地に息づいているって素敵ですよね。大切に守っていきたい財産だと思います。2019/03/13
Syo
29
う〜む。 面白くは、 ない。2021/04/28
えも
13
普段とは趣向を変えて軽い読み物を。という訳で文学作品にちなんだ47都道府県のちょっとした名所を紹介しています▼岐阜県は大垣かあ。奥の細道だし妥当なところですね▼愛知は岡崎の矢作橋と名古屋の七里の渡し。弥次喜多は分かるけど、業平の知立・かきつばたの方がメジャーだし絵になるのでは?▼なんて突っ込みながら各地を旅した気分になるのは、のんびりした三が日ならではですね♪2019/01/02
冬峰
3
古事記から源氏物語などの古典、古今和歌集に奥の細道、坊っちゃんにねじまき鳥クロニクルまで。色んな文学作品に登場する場所を巡る。なお最後はいきなりモンゴルに飛ぶ。解説で歴史や文学の内容、当地との関係について大まかに把握でき、興味を惹かれる。旅行ガイドにも、ブックガイドにもなりそう。 方丈記は大地震の体験も書いているらしい。その流れで東日本大震災にも触れる。 内容関係ないが文字が大きめで一箇所につき3ページなので、目に優しく読みやすい。2023/01/30
チューリップ
3
小説の舞台になった所を紹介する本かなあと思っていたら小説というより源氏物語とか古典よりの文学だった。知識がなかったら旅行に行っても素通りしてしまいそうなちょっとしたスポットなんだけど旅行に行った時についでに立ち寄れたら面白いかもなと思った。後は47都道府県制覇されているのが地味に嬉しい。2021/04/05
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- 和書
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