内容説明
漢字のウンチク落語で100話。読んで笑って漢字がわかる。
目次
第1章 春はあけぼの―薄萌葱の野に咲く満開の桜(咲―花がニコッと笑ったよ;頭―街のあたり、そのあたり ほか)
第2章 夏はよる―藍色の夜の帳に浮かぶ月(貿―貝とおからの合体ロボ;乙―一と九を結ぶ意外な関係 ほか)
第3章 秋は夕暮れ―茜空にたなびく薄鈍色の雲(阿―隈や曲とは入り組んだ友達;烏―黒服を着た太陽の申し子 ほか)
第4章 冬はつとめて―雪つもる消炭色の木々の枝(寿―長生きへの祈りあふれて;宝―大事な物は缶にしまって ほか)
著者等紹介
前田安正[マエダヤスマサ]
朝日新聞大阪本社編集局校閲センターマネジャー。1955年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学卒業、82年入社。東京本社校閲部、整理部、校閲部次長、名古屋本社編集センター長補佐、東京本社校閲センターマネジャー代理を経て現職。2005年1月、東アジアの漢字事情をリポートした「アジアズームイン漢字圏」、07年1月、IT時代の漢字をテーマにした「漢字とつきあう」などを担当。07年4月から「漢字んな話」を連載中
桑田真[クワタマコト]
朝日新聞東京本社編集局校閲センター員。1984年生まれ、青森県出身。東京大学卒業、2006年入社。表記や内容の誤りを直す校閲実務のかたわら、07年4月から「漢字んな話」を月1回程度執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヨッシー
4
朝日新聞夕刊に連載されている「漢字んな話」というコラムが本になったもの。普通こういう漢字のコラムみたいのは好きじゃないんですが、これは、なんか隠れた漢字の成り立ちが分かって楽しいんだよなあ。成立を示すものや、意味の解説をしているもの、類漢字の説明をしているものなど、毎コラム非常に楽しいです。文章が落語仕立てで、毎回最後にくだらなすぎる駄洒落が付くのもプラスポイント。まあ売れる本じゃない気はするけど、昨今の漢字ブームの中、もちっと注目されてもいいよねぇ。2010/04/02
瀧口一喜
1
漢字について会話形式で1字づつ語源やその漢字を使った熟語を紹介している。ほぼ小学生の漢字で部首や間違いやすいポイントを解説しているので小学生が読むと間違いがぐっと減ると思う。ふりがながあるとより良かった。2017/09/24
subuta
1
元々の意味とは別の用途で使われるようになったため、区別できるよう新しい文字を割り当てなおしたといった、漢字の使い分けを由来から説明してくれる話が特に面白い。見開き2ページに1つの漢字の紹介をまとめている上に、語呂合わせのオチを毎回用意してあるのにも感心させられる。漢和辞典を引こうという気になったのが一番の収穫だ。2017/08/07
あめこー
1
漢字の成り立ち・語源について咲・ご隠居・熊の三人が会話を通して学ぶお話が100話載っている。蘊蓄を溜めるにはいいんじゃないかな。 とても読みやすい本なので、小学校の授業でもアレンジして使えると思う。 2012/05/02
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