出版社内容情報
「気持ち」を直接問う旧態依然な文学の授業をどう変革するか。小・中学校の文学の授業の新しい在り方を提案する。
「気持ち」を直接問う旧態依然な文学の授業をどう変革するか。「思考力・判断力・表現力」を育てる授業に求められるのは「判断」をうながす発問である。小・中学校の文学の授業の新しい在り方を提案する。
目次
第1部 理論編(人物の心情を直接問わない文学の授業)
第2部 実践編1 小学校編(1年(お手がみ―「比較」「選択」で思考を深化させる;おおきなかぶ―「登場人物に着目」し判断をうながす)
2年(きつねのおきゃくさま―「比較」を生かした刺激的な発問で読解する;かさこじぞう―「明暗スケール」で場面の変化を解釈する)
3年(わすれられないおくりもの―「悲しみレベル」で「判断」をうながす;おにたのぼうし―問いが生まれる発問で読みを深める)
4年(白いぼうし―スケーリングの活用で視点人物の心情に迫る;ごんぎつね―中心人物と対人物の関係を判断させ心情に迫る)
5年(雪わたり―「歌の分類」で物語の核心(主題)に迫る!!
大造じいさんとガン―「比較」と「選択」で読解する)
6年(海の命―「大きな発問」と「スケール」を用いた判断で読みを深める;きつねの窓―「比較」を用いた読みの指導で思考の深化をうながす))
第3部 実践編2 中学校編(1年 少年の日の思い出―「どの程度か…」「一番の理由は…」で判断をうながす;2年 走れメロス―スケーリングで「信実」に迫る;3年 故郷―スケールで「判断」させ深い解釈へと導く)
著者等紹介
長崎伸仁[ナガサキノブヒト]
兵庫教育大学大学院修士課程修了。大阪府公立小学校教諭、大阪府教育委員会指導主事兼社会教育主事、山口大学教育学部助教授、同教授、同附属光小学校長、創価大学教育学部教授等を歴任して、現在、創価大学大学院教職研究科教授。国語教育探究の会(全国5地区)代表、全国大学国語教育学会理事
坂元裕人[サカモトヒロト]
鹿児島大学教育学部卒業。兵庫教育大学大学院修士課程修了。鹿児島県公立小学校教諭、公立小学校教頭、町教育委員会指導主事、県教育庁総務課主査、県総合教育センター係長、公立小学校長、県総合教育センター課長を歴任し、現在、鹿児島市立玉江小学校長、九州国語教育探究の会代表
大島光[オオシマヒカル]
創価大学教育学部卒業。創価大学大学院文学研究科教育学専攻博士前期課程修了。現在、創価大学学士課程機構助教、東京国語教育探究の会事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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