内容説明
格組織、語順、主語、数詞、流音タイプ、母音調和、キョウダイ名などの広汎なデータを基に、歴史言語学と言語類型論の成果を縦横に駆使して構築された「世界諸言語の一大パノラマ」。
目次
第1部 印欧語の世界(通時的に見たことばの記述―歴史言語学の原理と方法;印欧言語学への招待 ほか)
第2部 語順の類型論(印欧語における統語構造の変遷―比較・類型論的考察;日本語の類型論的位置づけ―特に語順の特徴を中心に ほか)
第3部 主語をめぐる諸問題(主語について;主語のない文法モデル ほか)
第4部 世界諸言語の類型地理論(世界言語の数詞体系とその普遍的基盤;形容詞の品詞的タイプとその地理的分布 ほか)
著者等紹介
松本克己[マツモトカツミ]
1929年長野県に生まれる。東京大学文学部言語学科卒、同大学院修士課程修了。金沢大学法文学部、筑波大学大学院文芸・言語学研究科、静岡県立大学大学院国際関係学研究科教授を経て、金沢大学、静岡県立大学名誉教授、元日本言語学会会長。専攻は、印欧比較言語学、言語類型論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろただでござる
1
歴史の流れに沿っての言語における変化の流れを捉える面白さ(難しさ)…現存する言語があるとしても過去の記録(文献)が無いと変化の捉えようがない(想像…推定するしか無い)し変化そのものを直接観察できないのは少し寂しい気もする。SVOという語順に役柄表示を委ねた方式と「が」と「は」に任せた日本語の根本的な違いの説明が面白かった。石造りの門に彫られた文字を見て(文字を持たない種族の娘が)「この模様は何?」と聞くと「後に残る言葉だよ」という科白の遣り取りをしていた映画「ダーククリスタル」の1場面を思い出した。2023/04/26
青のりた子
0
とても面白かったが、知識不足で難しく感じる部分が多かった。もっと知識をつけてから再読したい。2017/01/19
woods
0
論文集、印欧語族の話はイマイチピンとこなかった(のは自身の教養が足りないせいだな)けど、後半の話は興味を持って読めた。こういう話を集めた通俗本が読みたいのだけどどっか出さないかなあ。2012/10/01
qurulinter
0
理解できてないこと間違いなしの本2010/07/29
-
- 和書
- ポケットのなかの天使